(食品添加物のはなし1の続きです

つぎの実験がこちら。
コンビニおにぎりと、家で炊くごはん。
舌が敏感なこどもは気づく子も多いようですが、違いはわかりますか?

だれにでもできる簡単な方法で、違いを発見できる実験を行いました。

自分で知りたい方は実際にためしてみてください。


1、カップまたはお茶碗を2つ用意して、
  それぞれにコンビニおにぎりと家で炊いたごはんを少量いれます


2、水道水を入れます

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3、箸でかきまぜます

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それぞれのカップをのぞいてみると・・・あっ、コンビニおにぎりの方に油がういている!

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っていう、すごい簡単な実験でした(笑)

さて、なぜコンビニおにぎりには油を混ぜるのでしょうか?参加者で色々な意見がでました。
■すべりを良くしてごはんを扱いやすくするため
■ツヤを出して美味しそうにみせるため
■お米のなかの水分が逃げ出さないようにコーティングするため
などなど。

コンビニおにぎりはいわゆる、「ごはんが美味しくなる不思議な水」で炊くそうです。

中身は・・・添加物なんですが、
○植物性油脂
○乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)
○グリシン

乳化剤は水と油を乳化させるもの、グリシンは保存料の役割の他に、古い米でもおいしく感じる旨味成分も含まれているそうです。

・・・で!コンビニおにぎりの裏面をみんなで確認しました。


あるコンビニの梅おにぎりのラベル
(原材料)
塩飯(国産米)、練り梅、海苔、pH調整料

 えー!原材料が米・水じゃなくて塩飯だ。
これも原材料をつくるための添加物、つまり塩飯をつくるために少量つかった添加物は表示しなくてOKなのだそうです。そうかそうか。
企業によって違うので、色んなコンビニのラベルをみると面白いかも。

補足で、いろんな食品によく見られるpH調整料。
これはクエン酸や炭酸ナトリウムなど数種類の物質を組み合わせて一括表示したものです。
これを添加すると食品を一定基準の酸性に保ち、菌の増殖を抑えて食品の腐敗を防ぐ効果があるそうです。



家のごはんは家族がすぐに食べるから何もいれなくて当たり前だけど、
コンビニのおにぎりは不特定多数の人がいつ食べるかわからない。
仮に添加物フリーで食中毒の消費者がでたら企業は大変なことになります。


こう調べると100%悪いものではないかな、と感じました。
昔に比べて食中毒で病院に運ばれる人は絶対に減っただろうし
食事以外の時間に追われ、忙しすぎる現代人にとっては
添加物のおかげで衛生的で、日持ちして美味しく感じられるようなったからです。
みんながみんな好きな時間に時間をかけて食べられるわけじゃないから。


添加物も全部悪い訳ではなくて食品の美味しさを保つため必要なものもあるのかも・・・
必要な添加物と本当はいらない添加物の2種類に分けられるんだろうな、少し分かり始めてきました。
本当はいらない添加物、ってなんだろう?



【卵の話】
最近オレンジに近い黄身の卵が多くみられますが、これも日本の消費者が求めた結果だそうです。
日本は米を主食をしているので、余った米は飼料米として家畜のえさとなります。
すると米を食べた鶏の卵の黄身は白っぽくなってしまうんだそう。栄養価に問題はありません。
しかしこれだと消費者が買わない。どうしたかというと、パプリカ色素をえさに混ぜて黄身の色を
美味しそうにみせています。

このパプリカ色素は本当に必要な添加物なのかなー?
今のわたしには濃い色の黄身の方が美味しいに決まってるという固定観念があるから
なかなか意識を変えるのは難しい・・・


【お豆腐・練り物・ウインナーの話】
凝固剤は材料を固めるのに必要な添加物。
豆腐なんてこれがなかったら固まらないから必要な添加物だと理解できます。
でも消費者が安さを求めるあまり、ある練り工場で先生がみた光景は
魚のすり身に対し、信じられない量の水を投入しました。
びしゃびしゃに薄まって驚いたそうなのですが、ここに耳かき一杯の凝固剤を入れて
魚のエキスや香料・着色料を添加すると見事な練り物ができあがったそうです。
あんまり安いもののカラクリはこうゆうことなんだ!
やけに安すぎる豆腐もこの方法でしょう。


次は、そもそも添加物はなんなのか?表示のルール、どうやって向き合えばいいのかを書きたいと思います!!